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池上 郁弥

小さい時、物々しい巨大建造物を見てゾクッときたことがある。

その童心は、大人になった今でも変わらない。

埼玉県川口市の川口芝園団地。

​この団地は、「童心の夢が詰まった」団地。

【背景】テクスチャドット.png

【住所】川口市芝園町3

【交通】JR京浜東北線蕨駅 徒歩10~15分

​【戸数】2,454戸

【間取】1K~3DK/31㎡~71㎡

京浜東北線に乗り蕨駅より徒歩10分ちょっと。​川口芝園団地は姿を現す。

この団地は大友克洋作の『童夢』のモデルとなった団地。

​「童夢」の名前に恥じない、少年心くすぐるマンモス団地である。

About

団地概要

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UR 

Kawaguchi-Shibazono

Danchi

団地めぐり

童心の夢詰まる、団地。

童心の夢。なにか大きくて、かっこいいものを見たときの感情。強くてゴツゴツしていて、頼りになりそうなものを見たときの感情。それらは何物にも替えがたい感情であり、少年の心の一番根っこにある感情であると思う。彼らかこの団地を観たときに抱くであろう感情、それは、童心からくるワクワク感である。

​川口芝園団地。そこに建っているものは、間違いなく少年の心をくすぐる団地であろう。

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シンメトリーな意匠。

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3号棟中心部。

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中央部は踊り場のようなスペースに。

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不思議な形状になる案内図。

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鉄道と共にあらんことを。

日本車輌製造蕨製作所跡地に立つ川口芝園団地。その団地最大の特徴は、なんといってもこの長大な住棟であろう。

片側廊下型アクセスの住棟が3つ連なった配置は、近隣の川口市内の住宅街からすぐ隣を走るJR線の騒音を防ぐ、防護壁の役割を果たす。シンメトリーにEV棟が立つ意匠はなんとも頼もしい。

鉄道を作る場所として栄え、現在は近隣住民を鉄道の騒音から守る。なんとも不思議な存在である。

No,1~3

1〜3号棟

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3号棟から見た団地全景。

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4号棟。

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Rのある意匠が特徴的な4号棟。

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9号棟はカラフルに。

歴史も、建物も、積み上げる。

他の住棟は基本的にツインコリダー型住棟がメインである。この年代特有の物々しい意匠は少年心をくすぐられる。近年では住棟の外壁をカラフルに塗装された棟も出現し、景観の柔らかさを意識した作りとなっている。

Others

その他住棟

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マミーマートを中心とした商店街

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タピオカミルクティー屋さんだ!

多様化の最中で。

近年では中華系移民が目立つ、川口芝園団地。

商店街では、そんな状況を表すかのように中国系のお店が目立つ。(タピオカミルクティー屋さんもある)​マミーマートが買い物の中心のようで、常に盛況している。

Shopping street

団地商店街

Archive

アーカイブス

絵具のように、混ざり合って。

近年の団地では、外国人住民が増加傾向にあり、神奈川県のいちょう団地のように有名になった事例もある。

川口芝園団地においても、近年交通の便がよく保証人がいらないことから、出張や仕事で日本に来ている外国人住民が増え、現在団地住民の半数以上となっている。

​彼らは土地の慣習の違いあれど、特段問題なく馴染んでいるように見える。しかし、文化の溝はなかなか埋まらない。今後、芝園団地は多民族団地としての意識の転換期にきているのかもしれない。